屈斜路湖畔サイクリングで野湯を巡る_2020夏道東の旅6
川湯温泉には二泊するので、二日目はレンタサイクルで屈斜路湖をまわろうと思っていました。
宿でレンタサイクルをやっているところを聞くと、「EZOライダーさんが水曜日は定休ですが、問い合わせてみては」とのこと。
問い合わせてみると、電動自転車を一日3,300円でレンタルしてくれるとのこと。金額は高いと感じましたが、電動なのであわよくば美幌峠まで行ってもいいかなあと思いお願いすることにしました。
ネットで調べると、観光ツアーをやっている会社でもレンタサイクルがあったのですが、ツアーは休業中で電話もつながりませんでした。
川湯温泉→砂湯
10時に電動自転車を借りに行くことになっていたので、早朝に硫黄山まで自然探索ををあるき、温泉につかってからサイクリングスタートです。
基本的には野湯を巡るコースにし、余裕があったら美幌峠まで行くことにしました。
木々に囲まれた道をひたすら自転車を漕ぎます。多少の起伏はありますが、電動自転車だと楽ですね。
25分程度で砂湯に到着しました。
砂湯
砂湯は観光客がちらほら。三組くらいが砂を掘って足湯をしていました。
砂を掘るとすぐお湯が出てくるのですが、そのままだと熱すぎます。手で掘るには熱すぎます。近くにあった板で掘って、湖からの水を取り込めるようにしました。
その上にベンチをもってきて、お手製の足湯です。
しかし、どんどん熱いお湯が湧いてくるので、すぐに熱すぎになってしまいます。湖から水が流れやすくなるよう、砂を掘って調整するなどしました。
砂湯の両サイドはキャンプ場になっています。こんなところでキャンプなんて最高ですね。
砂湯→池の湯
砂湯を出発し、5分少々で池の湯の標識がみえてきます。レジャーランド跡や閉鎖された旅館があるので、昔は温泉地だっのだと思いますが、現在は人は住んでいないと思います。
池の湯温泉露天風呂(野湯)
池の湯露天風呂は、道路から林のなかの砂利道を進んだ先にあります。男女別の更衣室もあります。見た目は公園の池。けっこう大きな露天風呂で、もちろん混浴です。
水着着用可ではありますが、用意していないので足湯で楽しみました。ちょうどよい暖かさ。景色も最高です。
ただ、道路から数10メートル林を抜けた先にあり、周囲に人は住んでいなさそうなので、熊リスクが高そうです。とっても静かでした。
池の湯→コタン温泉
池の湯からは元の道路に戻らず、林のなかの林道を進んでみました。最初は砂利道で、屈斜路湖を感じながら自転車を漕いでいたのですが、だんだんと山道のようになってきて、いやな予感がしてきます。そして、倒木もあり、自転車を手で持ち上げて乗り越えたりもしました。そして。。。
たぶん、高さ150センチくらいはあったとおもいます。引き返そうかとも思いましたが、枝の部分とかをつかって、なんとか自転車を持ち上げて乗り越えました。
この倒木が最大でしたが、全部で6本ほどの倒木を乗り越える羽目になりました。
自転車で通る道ではありません。電動だからなんとかなったともいえるでしょう。
もとの通りに出るところには、ロープが張られていました。
道路を自転車でしばらくこぐと、コタン温泉やアイヌ民俗資料館のあるエリアに到着します。
コタン温泉露天風呂
食堂の横を湖のほうにすすむと、コタン温泉があります。池の湯と比べると5分の1くらいのサイズで、3人程度、多くても5人でしょう。上の写真は女性側。右端の大きな石の向こうは男性用です。男性側には2人ほど入浴中の方がいました。
更衣室更衣室も男女別にわかれています。女性用のところに靴が脱いであったので、どなたか入浴されたのかもしれません。
観光ガイドでは、手前に温泉、奥の屈斜路湖に丹頂鶴が写る冬の写真がよく載っていますが、ここだったのですね。
コタン温泉露天風呂は足湯禁止とあったので、残念ながら見るだけで終わりです。
コタン共同浴場
露天風呂の手前には、共同浴場があり、300円で入れます。が、水曜定休ということで、この日は入浴できませんでした。泉質の良さには定評があるそうです。
コタン温泉→和琴半島
コタン温泉から30分ほど、北海道らしい景色の中を自転車を漕ぎすすみます。
和琴半島1周(和琴温泉)
和琴半島には、大きな駐車場やお土産屋さんがあって、奥に進むと屈斜路湖畔に出ます。和琴半島にもキャンプ場がありました。
和琴温泉露天風呂
湖畔を歩き進むと、池があるのですが、これが和琴半島露天風呂です。これまで見てきた中で、いちばん池感が強いです。散策路上にあるので、ちょっと入りづらいかもしれません。底からはブクブクとお湯が湧いているのがみえました。
和琴半島1周
和琴半島は1時間程度で1周できるので、あるいてみました。
露天風呂からあるいてまもなくのところに、屈斜路神社があったのでお参りしました。
多少アップダウンのある山道を歩いて行きます。あいにくの天気で、かなり雨も降り始めていましたが、屈斜路ブルーの湖がみられるのはこのあたりです。
階段がある所もあります。
桂の巨木です。
この巨木からオヤコツ地獄の間に、マダラスズというスズムシの生息地があります。スズムシは、夏から秋にかけて生息しますが、ここは地熱が高いため、1年中生息しているそうです。残念ながら、耳をすましてみましたが、スズムシの音はきこえませんでした。
オヤコツ地獄という噴気が湧くところです。展望台から眺めることができます。
ネットでオヤコツ地獄を検索すると、無理矢理この下まで下りていくと、ここにも野湯があるそうです。普通に散策しただけでは、まさかこの下に野湯があるとは思いませんでした。みなさん、急な斜面を強行突破していったようです。
カヌーで行くとよいみたいですね。
和琴共同浴場
オヤコツ地獄からさらに歩いて行くと、建物の屋根がありました。こちらが、和琴温泉共同浴場のようです。露天ではないので、入ってみて誰か入浴していてもいやなので、外から見るだけにしました。
ネットの情報で見る限り、かなり熱い温泉のようです。
さらに山道をあるくと、湖畔にでます。ここで1周終了となります。
和琴半島→プリンスホテル
和琴半島についたあたりから、雨がぽつぽつしてきて、木々の中を歩いていたのでなんとかなりましたが、かなりの雨になってしまいました。
よって、この時点で美幌峠まで行くことは断念しました。
地図で見ると、この先のプリンスホテルの少しさきに龍の祠というものがあったので、そこまで行こうとしましたが、入口を見つけられず断念。
後から調べたところ、プリンスホテルの中庭から歩いて行けるようです。国道からも行けるようですが、気付きませんでした。残念。
ランチはかにバーガー
行きに、パイロット国道と屈斜路摩周湖畔線が交わるところにある「はなこや」さんというログハウスのレストランが気になっていたので、雨もやまずおなかも空いたのでたちよりました。
カニバーガーセットにして750円です。大きなハンバーガーです。ポテトもサックサクでおいしかった。
仁伏(にぶし)温泉
多くの温泉をまわりながらも、さすがに野湯には入れないし、共同浴場も定休日。川湯温泉とは泉質の異なる屈斜路湖の温泉にも入りたかったので、帰りがけに、砂湯と川湯温泉の中間地点にある仁伏温泉の屈斜路湖荘に立ち寄り、日帰り入浴しました。
屈斜路湖荘
昔ながらの温泉宿という感じ。右の区は壁一面に書かれています。
浴室は湯気が凄くて、すぐにレンズがくもってしまいましたが、左奥からお湯がたっぷりかけ流されています。
経験的に、このくらいの規模の浴槽で、お湯がたっぷり贅沢にかけ流されているところが、いちばんよいと思っています。
雨で濡れていたこともあり、体もあたたまり、癒やされました。
露天風呂もありましたが、雨がふっていたため、すぐ内湯にもどりました。
川湯温泉の強酸性のお風呂は、癒やされると言うより、渇を入れられるという感じだったので、こちらの温泉ではしっかり疲れをいやされました。
川湯温泉
16時40分ごろ川湯温泉街に戻り、電動自転車を返却しました。
川湯温泉についても少し触れておきます。
足湯
川湯温泉の名前の由来にもなっている、お湯の流れている川につくられた足湯です。
川湯温泉生成碑も源泉掛け流し。流しそうめんみたいな樋がありました。
川湯温泉共同浴場
午前8時から午後20時までやっていて、250円で入浴できます。残念ながら水曜日は定休日で入れませんでした。Googleマップの口コミが4.4なので相当よいとおもわれます。
この写真は、翌日の朝8時ごろに撮ったのですが、さっそくライダーの方が入って行かれました。地元のご婦人も朝風呂にやってきていました。
欣喜湯
欣喜湯さんは3月に一泊し、とてもよかったのでリピートしました。
温泉については、こちらをご覧ください。
cynchroniciteen.hatenablog.com
屈斜路湖サイクリングまとめ
サイクリングでまわったところを青くマーキングしました。
黄色は行けなかったところ。
電動自転車なら、天気がよければ美幌峠や摩周湖にも行けそうです。レンタサイクル店の方も、実際に行った人がいるとおっしゃっていました。
バス路線のない神の子池はだいぶ遠回りになるので、むずかしそうですね。