来運神社と清里田園地帯&さくらの滝(HOKKAIDO LOVE6日間周遊パス_3日目)
清里町は、知床方面に行くときや、川湯温泉・屈斜路湖に行ったときに通り過ぎていました。斜里町の来運神社の湧き水もパワースポットとして気になっていたのですが、列車の本数が少なく、気軽にたりよれるところではありません。
11時30分ごろの列車の次は16時過ぎという不便なところ。いろいろプランを考えたのですが、11時30分に清里町から緑町へ移動し、さくらの滝というサクラマスの遡上を見られるスポットがあるので、いってみることにしました。
清里町および周辺散策
前夜は真っ暗だったので周辺の景色が見えませんでしたが、一晩明けると、目の前に斜里岳が見えました。山頂まで雲がなく、くっきりと見えました。
宿の周辺は何もありません。
清里イーハトーヴホステル
宿泊したのは、清里イーハトーヴホステルのドミトリーです。4人部屋ですが、2名の宿泊でした。
きよさと温泉や食事処までの送迎をしてもらえるので、公共交通機関を使った旅行には助かります。
500円で朝食をつけられるのでお願いしました。野菜・目玉焼き・ソーセージ・ハッシュポテトなどとってもおいしかったです。
田園の散歩路 清里パノラマの丘コース(清里イーハトーヴホステル8:00発)
清里町のホームページでも散策路のイラストマップがありますが、来運神社は斜里町のためのっていません。来運神社ものっている宿でもらった散策マップを見ながらあるきました。
舗装された道を進みます。真ん中はたぶん知床の海別岳(うなべつだけ)。右は斜里岳。
田園地帯をひたすら進みます。
斜里岳が本当に美しい。右上の写真はペンションロッジ風景画さん。こちらの宿泊も検討しましたが、休館日でした。
ロッジ風景画を左折しさらに進みます。田園地帯の先にはオホーツク海が見えました。
来運神社と来運の水(8:45着・9:10発)
道案内もあったので迷わずに到着しました。到着時には、車が2台止っていて、おじさんが大量に湧き水を汲んで荷台に載せていました。
湧き水スポットでとりあえず一口湧き水をいただき、まずは来運神社へお参り。
木の鳥居をくぐって山道を登っていきます。
3分程で神社へ到着です。
神社の名前の由来は、アイヌ語でライクルナイ=死者の沢から来運という字を充てたそうです。
こじんまりしたところですが、パワースポットといわれるのはよくわかります。何かがいる感じ。何かにつつまれている感じがありました。
お参りをした後は、お目当ての湧き水へ向かいます。
木々に囲まれた湧き水スポットということで、空気がひんやりしっとりしていて、過ごしやすいです。
沢が流れていますが、沢の水ではなく湧き水を汲みやすいようにした設備があります。
水量も多くペットボトルに一気に汲んで、その場でごくごく飲みました。
とにかく冷たくておいしい。という感想。暑い中歩いてきたので、冷たいという情報しか入ってきませんでした。
このあと、常温になっていくのですが、常温になって改めておいしさを堪能できました。斜里岳の伏流水ということですが、柔らなくなめらか。もっと持って帰りたかったです。
水汲み場の上にため池みたいなのがあるのですが、おそらくここに湧いた水を、水汲み場まで引いているのだと思います。
澄んだ水が異常な透明感でとってもきれいでした。
横を流れているのは、猿間川といいます。
池があまりにも美しいので、3週くらい回ってしまいました。
どの角度から見ても美しい。
最後にもう一回水汲み場まで。
ため池の底に管があったので、おそらくここから水を引いているのでしょう。
田園の散歩路 清里パノラマの丘コース
元来た道をもとり、パノラマの丘コースを再び歩きます。
何があるという分けではありませんが、美しい風景の中を歩いているだけで幸せな気持ちになります。
オホーツク海を眺められるスポットもあります。
海を見たり、
斜里岳を見たり、
暑いし疲れましたが、そんなときは来運の水でのどを癒やします。
道は基本的に舗装されているので歩きやすく、たまにトラックが通るだけなので、自由度も高い。
斜里岳も相変わらずいい感じ。
斜里岳に少しずつ雲がかかりかけてきました。
気がつくと11時。来運神社から2時間も歩いていました。予定の列車の時刻が11時25分。Googleでルート検索すると残り時間25分。
当初予定では、時間30分以上あまるので、コンビニに寄って食事を調達するつもりでしたが、その案はあきらめ、ペースを上げて歩きました。
斜里岳には完全に雲がかかりはじめています。
橋をわたって、市街地へ。
何とか、コープで手巻き寿司セットを購入し、駆け足で清里駅へ向かい、ぎりぎり間に合いました。
(JR釧網線)清里11:25→緑12:16
来運神社でいただいたお水をごくごく飲みつつ、手巻き寿司セットをもぐもぐしている内に緑に到着。
緑町散策
来運神社のお水も早々に底をついたので、駅前でペットボトルを購入しようとしたものの、自販機は見当たりません。日帰り温泉緑の湯の中にあったので、購入させてもらいました。
ちなみに、ここから有名な神の子池までは10.6km2時間15分です。
田園の散歩路 緑 清流の谷コース(11:45~13:30)
清里町ホームページによると、清流の谷コースは12.2㎞、所要時間2時間30分です。
次の列車の時刻は16時38分なので、4時間以上あります。
戻ったら緑の湯につかる予定で出発です。
コースの通りに進むと、行きはほぼ舗装された道を歩きます。清流の谷といっていますが、山に囲まれた田園を歩き続けます。
途中で、家畜の鳴き声のような奇妙な音が聞こえたような気がし、気のせいかと思い流していたのですが、警報音のようなものもなり始めました。
どうやら、人が通ると反応する警報器みたいなのがあちらこちらの設置されていたようです。
虎のビニール人形も登場しました。
途中で斜里側を渡って、さらに山の中の田園地帯を歩きます。
途中、何台か乗用車に追い抜かれたので、おそらくみなさんさくらの滝目当てなのでしょう。
なかなかつかないので若干不安になりましたが、道案内があったので少し安心。
大根やらじゃが芋やら、ぎっしりと野菜が育っていました。
駅から1時間45分かかりました。駐車場にはトイレもあります。
駐車場の奥から階段を下りるとすぐさくらの滝です。
サクラマスの滝のぼり
サクラマスの遡上のシーズンは7月~8月。9月に入っていたので、見られないことも想定していました。
滝を眺めはじめて数十秒後には、サクラマスが飛び跳ねているのが見えました。
その後も、15秒に1匹程度は、ジャンプが見えました。
写真に撮るのはなかなかむずかしいです。
ジャンプしたときにシャッターを押しても、間に合わない。
とらえようとしてズームを小さくすると、小さくしか写らないし、欲張ってズームしすぎるととらえられません。
何とか、数枚写真に収めることができました。
清里町ホームページによると、ここで生まれたヤマメがサクラマスとなって、毎年約3,000匹ほど戻ってくるそうです。
さくらの滝は約3mあるので、上に登れるのは5%程度とのこと。6月~8月がシーズンなので、この日に頑張っていたのは、どちらかというとどんくさい子たちだったのかもしれませんね。
こちらは、滝の手前の斜里側の流れ。
滝を登れなかったサクラマスたちはどうしているのでしょうか?
常に3,4人がいる感じでしたが、私が帰るときに5,6人の若者グループがきて、かなり盛り上がっていました。
シーズン中の土日なんかは混み合いそうですね。
緑 清流の谷コース(13:45~15:15)
引き続き、清流の谷コースを進みます。足元は砂利道になり、これはかなり足にきました。
きたときに通った道より木々に覆われていたので、熊よけの鈴をならしつつ、手をたたいたり、大きな声を出したりして、熊対策。
ひたすら砂利道を歩き、砂利側にかかる橋に到着。
あたりの木々も針葉樹に変わっていきます。そして、大きな通りへ合流します。
大きな通りですが、車の通りは非常に少ない。
緑市街との標識はありますが、引き続き田園風景が続きます。
学校や郵便局などがあります。あと、自販機も1台ありました。
さくらの滝からは1時間30分、出発からは合計で3時間15分です。
私はわりと歩くペースが速いので、清里町ホームページの2時間30分を目安にしていたのですが、だいぶオーバーです。
そういえば、清里田園地帯でも、想定より時間がかかり、最後は駆け足でした。(本当に走りました)
2時間30分で歩くには、時速4.9kmのペースが必要で、私は時速3.8kmのペースでした。
各地のウォーキングコースのペースを調べたところ、時速4kmくらいが平均。ゆったりだと時速3kmのものもありました。
これからは、所要時間を見るだけでなく、自分で時速をあてはめて計算するようにしたいと思います。
緑の湯
緑の湯は右の建物です。駅から1分程度のところにあります。真ん中奥に見えるのはスキー場です。駅のすぐ裏がスキー場なんですね。
内湯と露天風呂につかり、ゆったりゆったり疲れを癒やしました。
常連さんと思われる地元のご婦人に話しかけられ、なかなか解放してもらえず、強引にお風呂から上がる羽目に。私が脱衣所から出ても、まだ更衣室から話し続けていました。
(JR釧網線)緑16:38発→摩周17:18着
宿泊予定の宿は屈斜路湖なのですが、摩周駅まで送迎していただけるので摩周まで乗車です。
屈斜路源ユースホステル
摩周駅で降りたのは私一人。迎えの宿の方もすぐにわかり、宿まで車で移動。
チェックインを済ませ、4人用ドミトリールームへ。
ベッド2台とロフトにマットレス2台。洗面もついています。
どうやら私一人らしかったのですが、ロフトの方を使わせてもらうことにしました。
この季節は、まだロフトは暑いかもしれません。冬はロフトがよさそうです。
温泉
ここの宿にしたのは、掛け流しの温泉があったから。
源泉名はヌプリオンド温泉というカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉です。近くの別荘地の源泉から引いているそうです。
歩いて30分くらいのところにあるコタン温泉はナトリウム – 炭酸水素塩泉、和琴温泉は単純温泉、川湯温泉は硫黄泉と、それぞれ異なる泉質です。
別荘地用にくみ上げている源泉なので、日帰りとかはできないと思います。
肌に馴染がよく、気持ちよかったです。
夕食
和洋折衷の食事です。どれもおいしかったです。
デザートにミルクプリンもついてきます。
この日は私以外に3名宿泊者がいて、2名がライダー、1名が鉄道フリーパスでした。
食後にスライド上映があり、翌日の雲海ツアーに参加することにしました。