本土最東端の納沙布岬へ到達_2020夏の道東旅行1
旅のきっかけ
根室旅行は何度か計画しかけたことはあったのですが、プランを決めきれずに見送っていました。
新型コロナも若干落ち着き、道民割りも始まったので、釧路・川湯温泉とあわせて、3泊4日で道東を巡ることにしました。
アクセス
札幌→根室
高速夜行バス(オーロラ号) 札幌23:00発→根室7:00 【片道8,200円】
新型コロナの影響で、根室への直行便は運休。中標津や厚床経由の便です。こちらも毎日運行ではなく、水・金・日のみの運行となっていました。そのためか、ほぼ満席状態でした。
根室駅
根室駅前の風景です。根室は比較的知名度の高い都市だと思っていましたが、こじんまりとした駅舎です。釧路と根室は横並びで道東の都市だと思っていましたが、規模はかなりちがうんですね。
写真の右側にバス乗り場のある建物があります。
根室駅周辺散策
納沙布岬行きのバスは、平日は一日5便です。時間まで、根室駅周辺を散策しました。
最初に向かったのは、徒歩5分のときわ台公園。こちらのベンチで朝食です。
遊具よりモニュメントが充実している公園です。いちばん目立ったのは、アダム・ラクスマンが越前屋光太夫らを送還するために根室に入港した歴史を伝えるものです。
みなもと太郎先生の「風雲児たち」が好きなので、ラクスマンについてはマンガで知っていました。1792年10月に根室に到着し、根室で冬を越し、6月に函館に入港。光太夫らを引渡し、7月にオホーツクに戻っています。
「風雲児たち」の11巻にそのときの様子がえがかれています。
時間があったので、ときわ台公園から10分のところにある、根室出雲神社へお参りしました。旅の安全をお祈りしました。
根室~納沙布岬
8時ごろ駅前バスターミナルに戻りました。
根室交通では、納沙布岬往復券1,970円や一日周遊券2,080円があります。納沙布岬に行ったあとに、春国岱へもバスで行く予定なので、一日周遊券を使う予定でしたが、窓口がまだ開いていませんでした。
納沙布岬への往復券は、自販機で購入できたので、こちらを購入しました。
納沙布岬までは約45分。街中を過ぎると、こんな感じの草原や、漁港を取り巻く集落などが転々とあります。起伏はないので、気合いをいれれば自転車でもなんとかなる気がしました。
観光客は私含め2名。他は、地元のシニアの方が、乗り降りしていました。
納沙布岬
9時4分終点の納沙布岬到着です。帰りは9時55分発なので、それまで岬を散策です。
はじめに目に飛び込んでくるのがオーロラタワー。上の方が霧でくもっています。
世界平和と北方領土返還を祈念して昭和55年に建設されたモニュメントです。像の下には「祈りの火」と呼ばれる点火灯台があり、火がともっています。
あいにくの曇り空で、沖合3.7kmに位置する貝殻島さえも見ることができませんでした。
地図で見ると本当にすぐそこなんですよ。日本なのに立ち入ることができないんですよ。
再び「風雲児たち」の話になりますが、このマンガの中で私が好きな登場人物のひとりが最上徳内です。学生時代の日本史でこの名前を学んだ記憶はないので、このマンガで業績を知り興味を持ちました。
農家の長男でありながら学問を志し、下僕として本多利明の音羽塾で天文学・測量・経済論などを学び、蝦夷地調査団の東蝦夷地検分隊に人夫として参加。国後・択捉・ウルップまで渡っている。農民であったため人夫という立場だが、実際には北方探索の功労者であり、松前藩には危険人物として蝦夷地出禁にされたほど。別人になりすますものの、ばれて蝦夷地追放されるエピソードも面白い。
1798年には、幕臣の近藤重蔵の配下として、択捉島に領有宣言を意味する「大日本恵登呂府」の標柱を立てており、歴史的に択捉が日本の領土であることは明白。
最上徳内のような人のことを、歴史の教科書でももっと大きく取り上げて紹介してくれると、北方領土が日本であることにも確信が持てるし、勉強の大切さも伝わると思っています。
納沙布灯台
お土産屋さんや記念館があるところから、徒歩5分程度のところで納沙布灯台があります。
数百メートル先なのに、若干霧で隠れています。
明治公園
納沙布岬から根室駅行きバスにのり、途中の明治町1丁目で下車し、徒歩10分程度のところに明治公園があります。
根室の観光ガイドには、サイロの写真がよく掲載されています。
芝生の広いエリアにサイロが三棟建っています。また、そこから坂道を下っていくと池があります。
自然の地形をそのま活かしたタイプの公園で、近所の方が散歩していたり、園児が遊んだりしていました。
サテンドール
明治公園からは歩いて根室駅まで向かいました。
ランチをどうしようか迷いました。根室のご当地グルメに「エスカロップ」という洋食があり、その元祖のお店「ニューモンブラン」が、根室駅前にあります。
が、その向かいの喫茶店「サテンドール」のたたずまいに引かれたので、こちらでランチも頂くことにしました。
ビーフシチューセット1,000円をオーダー。量は多くありませんが、美味しいコーヒーを美味しく頂くにはちょうどよい感じ。美味しく頂き、ゆったりした時間を過ごさせてもらいました。
コーヒーは、ちょうどよい温度。ちょうどよい酸味と苦み。美味しいコーヒーってこうなんだよね、という味わい。普段自分で適当に入れていると、コーヒーのおいしさを忘れてしまっていますね。普段自分でも丁寧にコーヒーを入れたいものです。
とてもよい喫茶店だと思いました。
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