石山緑地~採石場跡の奇跡的なアートスポット
滝野霊園までサイクリングした帰りに、以前から気になっていた石山緑地へ立ち寄りました。前にも行こうとしたことがあったのですが、たどり着いたのはも藻南公園。
藻南公園もよかったので、もういいかなあと思っていたのですが、いてみるとこればすばらしい。今まで来なかったことを後悔しました。
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石山緑地とは
道内在住の彫刻家5人から成る造形集団「CINQ(サンク)」による作品で、構想・着工から4年の歳月を経て1996に開園した公園です。もう四半世紀にもなるんですね。
細長い公園で、いくつかのアートスペースに分かれています。それぞれに名前がありますが、特に表示されていることはなく、石と植物が一体となった空間を自由に楽しめる場所です。
石山緑地の石の模型です。採石場跡地に作られていることが、ひと目でわかります。
スパイラルスプリング
奥の石の塔から流れ出た水が、スパイラルの水路を流れる仕組み。本来なら、水遊びのできるスポットですが、新型コロナの影響で水は流れていませんでした。
塔の方から見下ろすとこんな感じ。モエレ沼感があります。
すみっこには、石のオブジェ&遊具があります。
沈黙の森・赤い空の箱
木々の中を進んでいきます。石を切り出した跡なのか、むき出しの石の壁があり、その上を植物が覆っています。
少し奥へ進むと、赤いオブジェがあります。
前側からは登ることができるみたいで、中もジャングルジムみたいになっています。
沈黙の森というのは、おそらくオブジェの背後の石山の木々のこと。石山の真ん中に洞窟みたいなのもありました。(入れません)
ネガティブマウンド
古代ローマのコロシアムのようなスペースです。名前の由来は、凹んでいるから。凹んだ山だからネガティブマウントです。いい名前ですね。
石段の一段一段は、写真でみるより高さがあり、下まで下りるのも、補助段のある所を探す感じです。
ちょうど、演奏をしているグループがいました。ここで、演劇を見てみたいです。
午後の丘
一番奥にあるのが午後の丘です。芝生の上に石のオブジェがあり、登ったりして楽しめるのですが、ラピュタ感ありです。
登ってみるとこんな感じ。遺跡みたいです。
さまざまな形のブロックが配置され、その後ろの石山は、植物の侵蝕されつつあるのです。
ブロック自体にも、草が生えたり、苔が生えたり。味わいがあります。
この先もっと多くの植物に覆われていくのでしょうか。
アンコール遺跡のタ・プロームというカンボジアの密林の遺跡を思い出しました。
石山緑地はどんな風に植物共存していくのか、それとも浸食されていくのか。
石山緑地は公園施設もアート
ベンチの屋根は植物が植えられています。ベンチも石で、冷たくって気持ちよい。
隅々まで、心配りが行き届いています。ベンチがひとつひとつ素敵です。
照明も手が込んでいて、場所によってデザインが異なります。
木みたいだったり、石だったり。
水飲み場も空間になじんでいます。
なんてことない柵ですが、よく見ると、通常のよりしっかり下作り。いい感じです。
石山緑地最高
天気にも左右されるのかなあと言う気もしますが、風雨にされされた石の自然な感じや黄緑よりの緑につつまれた空間は、隅々まで美しく、すばらしい所だと思いました。