陸 海 空 未開の地

交通公共機関を利用した、国内一人旅の記録です。

「サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する」梯 久美子著

 

サハリンへの興味

 7月に「追跡 間宮林蔵探索ルート サハリン・アムール・択捉へ」を読んだ際、コロナの影響で現時点ではサハリン旅行は難しいものの、通常であれば一般の旅行も可能であることを知り、サハリン旅行関連の書籍を検索てみました。

cynchroniciteen.hatenablog.com

 そこでヒットしたのが、梯久美子さんの「サガレン」です。2020年4月初版で新しい情報を得られるのではと思い、早速図書館で予約していました。

旅の醍醐味を再認識

予約した時点で30人以上の予約待ちだったので、予約したこと自体すっかり忘れていたのですが、年も明け、節分を迎えたころようやく順番が回ってきました。

サハリンへの興味はすっかり薄れていたのですが、あまりの面白さに一気に読んでしまいました。

なぜなら、そこに書かれていたのは、私が旅に求めている旅の醍醐味そのものだったからです。

その醍醐味とは何かということをざっくりいうと、ある場所へ旅をするということは、何かの影響を受けて興味を持ったわけで、その影響を受けた自分が、現地で自分なりの体験をし、行かなければ気づくことのなかった世界に出会い、シンクロニシティが起こることです。

旅の計画を立てる時は、ネットを駆使して情報を収集し、失敗がないようににしているので、気が付くと事前に決めたプランに沿って、事実を確認していくような旅になってしまうこともあります。

しかし、旅先でシンクロニシティーが起こると、やっぱり旅の醍醐味はこれだよなと思うのです。

 

ロシア人パン屋と林芙美子シンクロニシティ

前半は林芙美子の「下駄で歩いたパリ」に収録されている「樺太への旅」という紀行文をもとに、林芙美子の旅をたどるものです。

林芙美子は白浦(ヴズモーリエ)駅のホームでロシア人からパンを買ったことを「樺太への旅」に書いているのですが、梯さんはパンを売るロシア人のことが気になり、東京に戻ってから調べています。まずは、北原白秋樺太紀行「フレップ・トリップ」に白秋が樺太旅行中にパンを売るロシア人の家を見学にいった話を見つけています。

そして、ロシア極東連邦総合大学函館校のブログに、アダム・ムロチコフスキーという人が白浦できでパンを売っていたという記事を発見します。

さらに、ムロチコフスキーについて調べ、北海道大学のサイトで、ポーランドの紀行作家の旅行記樺太ポーランド人たち」に、ムロチコフスキーのことが出ていることを発見します。

帝政ロシア時代のサハリンは流刑地でもあり、囚人の中には、当時ロシアが統治していたポーランド政治犯もいたとのこと。ムロチコフスキーは、ロシア革命に巻き込まれ、ニコラエフクスから犬ぞりにのって間宮海峡を渡り、サハリンに逃げてきたポーランド人だったのです。

共産党がらみの容疑で拘留されたことがあった林芙美子に対し、梯さんが以下のように書いています。

「あのときあなたがパンを買ったのは、遠いポーランドで生まれ、革命に巻き込まれて死にかけ、艱難辛苦の果てに樺太に根を下ろした人だったんですよー泉下の芙美子にそう教えてやりたい気持ちになった」

梯久美子さんは、元編集者のノンフィクション作家です。気になったことは、ネットや図書館でかなり調べています。そして、1934年に作家・林芙美子樺太の駅で買ったパン屋が、革命に巻き込まれたポーランド人だという事実にたどり着いています。

90年近くも後の世界で、このことを知れたということは、とても尊いことに感じられてなりません。林芙美子ポーランドの紀行作家が書き記していたからこそ、気づくことができたわけで、梯さんがロシア人のパン屋に引っかかったからこそ、その事実にたどり着き、今私が知ることができたからです。

宮沢賢治チェーホフシンクロニシティーン

後半は、宮沢賢治の旅をたどるものです。

銀河鉄道の夜」のモチーフになっていることでも知られていますが、「青森挽歌」「無声慟哭」「津軽海峡」「宗谷挽歌」「オホーツク挽歌」「樺太鉄道」といった詩から、多くの研究者が宮沢賢治のサハリンへの旅の工程を詳細に調べているので、そのルートに沿っています。

そして、メインとなるのが、宮沢賢治が白鳥湖を訪れたかどうかです。

銀河鉄道の夜」で、ジョバンニとカンパネルラが途中下車する唯一の駅が白鳥の停車場なので、研究者からは、白鳥湖がモデルになっているのではないかとされています。しかし、宮沢賢治の詩に白鳥湖は出てきていないので、梯さんはそことに疑問を持ったわけです。

そして、実際に白鳥湖を訪れたうえで、「銀河鉄道の夜」の白鳥の停車場のシーンで書かれた内容を検証し、考察していきます。

さらに、宮沢賢治が白鳥をを訪れたかどうか調べるうえで、梯さんが参考にしたのがチェーホフのルポタージュ「サハリン島」です。

チェーホフとは、もちろんロシアの劇作家のアントン・チェーホフです。

チェーホフは1890年にモスクワから大陸を横断してサハリンにたどり着いています。目的は流人たちの実態を取材すること。そして「サハリン島」というルポタージュにまとめています。

梯さんは、「サハリン島」を読むことで、チェーホフ宮沢賢治が同じルートをたどっていたことに気付き、チェーホフが「沼地」と表しているところが白鳥湖であることに確信を持ちます。そして、その文章から、チェーホフが「なにもない」ということで白鳥湖に魅了されていることを読み取ります。

そのうえで、宮沢賢治が白鳥湖を訪れたのかどうか考察しています。

 

旅と文学

何かの文学作品の舞台となった地の多くは、地味な観光名所として観光マップに載っているので、時間があれば行ってみますが、説明文を流し読みして写真を撮るくらいのことしか普段していません。

気になったことを調べつくすことで、チェーホフ宮沢賢治シンクロニシティーがあったことにたどり着けたことに、うらやましさを感じます

ネットで多くの情報を得られるために、自分自身の旅の感想が「思っていたより・・・」になってしまうことが多かった気がします。

旅先でのシンクロニシティーだけでなく、自分の中で引かかかったことを徹底して調べることで、時空を超えた出会いがある可能性に気付けました。

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小倉~福岡空港&まとめ(2020年10月西日本縦断旅行8日目)

最終日の行程とまとめ記事です。

 

小倉発

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 Tanga Tableの部屋の窓からの風景。天気が良いと窓が広くて気持ちいいです。

個室だとおもってたのですが、朝、隣の部屋のスマホのアラームが、まるで足元から聞こえたような気がしたので、防音性は低そうです。

(知らずに昨晩、音をだしてラジコを聞いてしまいました)

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ホテルの裏は運河ですが、4Fの窓が宿の窓です。

 朝食(資さん)

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24時間営業なので、朝食もおせわになりました。

炙り天定食420円です。

福岡空港

福岡空港のお土産屋で、GoToクーポンを使ってお買いもの。

そのあとチェックインしようとしたのですが、搭乗フロアを見渡してもチェックインカウンターがない。

確か、前回も探したような記憶がありました。

結果的に下のフロアにあったですが、1年絶つと、すっかり忘れてしまうものですね。

 

総行程

 地図上でざっと計測すると、舞鶴から福岡まで620㎞程度です。

山陰本線を中心に、日本海側をかなり制覇したような気がします。いい眺めを楽しめたのは良かったです。

鉄道の便はあまりよくなく、どの県も、瀬戸内海側の都市との交通のほうが充実しているような気がしました。

よかったところ

足立美術館

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前評判の通り、展示品・展示環境ともに最高の美術館でした。

これからも、機会があれば立ち寄りたいです。企画展示などをチェックしていきたいと思います。

温泉津温泉

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できれば1週間くらい滞在したいくらいでした。

いまだに元湯のお湯の感覚が忘れられません。

おそらく、年をとり、体が弱ってくるほど効能を実感できそうな気がするので、いつかまたゆっくり来たいです。

見逃したところ

神蹟 隠ヶ丘

日御碕の「神蹟 隠ヶ丘」に行けなかったの後悔です。

日御碕神社周辺には、古事記日本書紀に書かれている出来事に関連した場所があり、現在も神事が執り行われていることに驚きました。

隠ヶ丘が、スサノオのお墓なのかなあと、思っています。

石見一宮物部神社

石見銀山の最寄り駅、大田市駅からバスで20分のアクセス。

御祭神は、宇摩志麻遅命(うましまじのみこと)。

御由緒をようやくすると以下の通り。

  1. 饒速日命(にぎはやひのみこと)が、天磐舟に乗って大和国哮峯(たけるがみね)に天降り、御炊屋姫命(みかしきやひめみのみこと)を娶られ宇摩志麻遅命が生まれる。
  2. 宇摩志麻遅命は、天香具山命と共に物部の兵を卒いて尾張・美濃・越国を平定し、天香具山命は新潟県弥彦神社に鎮座される。
  3. 宇摩志麻遅命は、さらに播磨・丹波を経て石見国に入り、都留夫・忍原・於爾・曽保里を平定し、厳瓮(いつべ)を据え、天神を奉斎し(一瓶社の起源)、安の国(安濃郡名の起源) とした。
  4. 宇摩志麻遅命は、鶴に乗り鶴降山に降りられ国見をして、八百山が大和の天香具山ににていることから、この八百山の麓に宮居を築かれました。

もともとは、神体山である八百山を崇めていたが、天皇の勅命により継体天皇八年(513年) 社殿を創建したとのこと。

 

こちらも古事記日本書紀に書かれた時代から続く、由緒ある神社のようです。

湯村温泉

摂氏98度の高温泉を毎分470リットルも湧出しているとのこと。

さすがに20%程度加水しているところが多いようですが、中には加水しないところもあるとか。

ほかにも、日本海側には各地に温泉があるようなので、もう少し山陰の温泉について調べてみたいと思います。

まとめ

とにかく、歴史が古い。神社の由緒も温泉の発見も、1000年以上前という古さ。

神話と歴史がクロスする感じにわくわくしてしまいました。

今回は山陰本線日本海側を回ったので、次回は、内陸側もせめてみたいです。

温泉津温泉~萩~小倉(2020年10月西日本縦断旅行7日目)

このあと、萩・長門・下関で迷ったのですが、短時間で多くの観光スポットを回れる萩に立ち寄ることにしました。

朝ぶろ

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 7時9分発の列車に乗る予定でしたので、最後に元湯へ。

6時オープン後すぐに入ったため一番乗り。どの浴槽にも湯の華がお湯の表面に幕を作っていました。

最初は一人で入っていたのですが、途中から地元のお姉さんが入り、入浴の仕方を教わりました。

熱い湯に入る前に、水を前と後ろから足にかけるとのこと。

確かに、足の先が熱くてしょうがなかったので、水をかけてから入ると、多少暑さが和らぎます。

 

もうこれで3回目だったので、2分程度浸かっていられるようになっていました。お姉さんにも驚かれました。

 

熱い湯につかったり、椅子で休んだりしていると、お姉さんが亀の子だわしで背中を洗ってくれました。普段なら信じられないですが、温まったからだに、亀の子だわしの刺激が気持ちよかったです。

温泉津温泉~萩

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温泉津温泉駅舎と駅前の風景。温泉が今では徒歩15分程度ですが、輝雲荘の宿の方に送っていただけました。早朝なのにありがたいです。

(JR山陰本線)温泉津7:09発→益田08:41着【温泉津→東萩間2,310円】
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相変わらずの日本海。朝の元湯の効果が出たのか、ほぼ熟睡でした。

(JR山陰本線)益田9:31発→東萩10:43着
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益田駅と駅前ターミナル。雪舟・柿野本人麻呂の終焉の地とのことで、関連の公園や美術館があるようです。

駅構内の観光協会でレンタサイクルがあったのですが、9時開始だったので止めておきました。

駅構内にはセブンイレブンがあり、こちらでコーヒーとマフィンをいただきました。

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益田からはこちらの車両。終点が東萩になります。

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そして車窓からの眺め。

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若干雨雲が出ています。

この時もまだ、朝の元湯疲れのためか、ほとんど熟睡でした。

(バス)東萩→市役所前

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東萩駅です。駅前ローターリーから、萩循環まぁーるバスの東循環「松陰先生」が出ています。1回100円です。

当初は松陰神社付近を散策しようとおもっていましたが、雨がぱらついていたのでバスで外観だけチェックしました。

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萩市役所駅で乗務員さんの交代があり、少し止まりそうだったのでこちらで下車しました。

萩散策

終始小雨が降る中、萩の町を散策しました。

萩・明倫学舎

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萩藩校である明倫館の跡地に建ち、平成26年3月まで授業が行われていた旧明倫小学校校舎です。

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本館は無料で、萩藩校明倫館や明倫小学校の展示、観光案内、カフェがありました。

2号館は有料で、「明治日本の産業革命遺産」「幕末ミュージアム」があるそうですが、パスしました。

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敷地内には、旧明倫館の剣術場と槍術場を移た有備館があり、中に入れます。

青木周弼旧宅

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萩・明倫学舎から歩いて15分くらいで、城下町エリアへ移動します。

まずは、幕末当時の蘭学者の住宅。

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当時が描かれた蒔絵にも描かれています。

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母屋は、来客用の部屋と、家族用の部屋で天井の高さに差がつけられていました。

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青木周弼の跡取りは弟の青木研蔵。種痘の技術を初めて藩に持ち帰り、天然痘の予防に成功。藩主毛利敬親の即位を務め、明治2年には明治天皇の大典医にも任命されている。

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青木研蔵の養子に入ったのが、周蔵。

ドイツに留学し、明治22年には第一次山形有朋内閣の外務大臣を務める。明治27年には駐英公使として、日英通商航海条約に調印し、領事裁判権の撤廃に成功したとこのと。
ここ、歴史で学んだ記憶があります。
奥様はドイツ貴族のエリザベットさん。

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平成2年には1,200枚分の1分銀が床下から発見されています。

発見されたとき、木箱には明治2年の墨書があり、和紙包みの中に「青研」の文字があったことから、明治維新後に明治天皇の大典医となった研蔵のものと思われている。
研蔵は明治3年東京深川で事故死したため、行方が分からなくなったものと思われる。

江戸屋横丁

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青木周弼邸を出て、木戸孝允邸へ向かいます。ここは、江戸屋横丁という通りです。

木戸孝允旧宅

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青木邸の目と鼻の先に、木戸孝允邸があります。

こちらの木戸家で生まれ、9歳で桂家へ養子に行くものの、養母がなくなったため実家の木戸家で、江戸に出る20歳まで暮らしたとのこと。

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普通の平屋建てのおうちという感じ。

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2階の桁に書かれた桂小五郎少年の落書き。「ししてのちやむ」と読み、死ぬまで努力を続けるの意。

この画像では落書き部分が見えなかったので、次の写真を見てください。

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薄暗いショーケースに、懐中電灯で光を当てると文字が見えるようになります。

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桂小五郎少年の書道作品。「よくできました」の朱書きがあります。

旧久保田家住宅

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江戸屋横丁から旧御成道に移動し、久保田家住宅へ。

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蔵があるなど、お金持ちの商家の住宅です。

高杉晋作誕生の地
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菊や横丁へ入ります。

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高杉晋作誕生の地。木戸孝允生誕の地から、直線距離で100mもないと思います。

こちらは外から鑑賞。

堀内伝建地区

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萩商家町周辺を歩いて、萩城址へ向かいます。

こちらは春日神社。時間が無くなってきたので、鳥居の前から参拝。

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平安橋。城下町から三の丸への通路の一つの橋。

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 旧明倫館跡の碑

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 立派な石垣、みかんの木のある、完成な住宅街という感じ。現在も人が住まわれています。

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堀内鍵曲(かいまがり)。

直角の道と、背の高い土塀により、外敵の侵入を防ぐ城下町独特のセキュリティーシステム。 

城址

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雨も本降りになってきましたが、ようやっと萩城址へ到着。

城址は指月公園となっていて、有料ではいれるのですが、風雨がひどくなってきたので、外観のみにしましたl

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指月山を背景にきれいに整えられている城址でした。

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石垣をぐるっと回ったのですが、すぐ横に海岸がありました。

きれいな砂浜でした。

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せっかくなので、夏みかんジュース。甘酸っぱくってとてもおいしい。

 

このあと、萩循環まぁーるバスの西循環「晋作君」で萩駅へ。

萩駅の隣の玉枝駅にも停車したので、こちらで下車すれば、もう少し観光時間を長くとることができたと、後から反省。

萩~小倉(2,020円)

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こちらの萩駅舎は展示などがあり、ここから列車には乗れません。

隣のJR駅舎から入ります。無人駅ですが、観光協会の方はいました。

正直、もっと大きい駅舎をイメージしていたので、拍子抜けです。

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時刻表を見ると、長門行列車の前に、新下関行の「〇〇のはなし」という列車がありました。」先に発車するのに、目的地である小倉への到着は、一般の列車のほうが早かったので見送り。お座敷列車のようです。 

(JR山陰本線)萩14:29発→長門15:02着

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車両はこちら。

(JR山陰本線長門15:20発→小串16:35着

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長門駅では、元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)推しと思われるオブジェがありました。

興味があったので、行こうかと思い調べたのですが、長門古市駅からタクシーで40分とあったので、断念しました。

(JR山陰本線)小串16:40発→下関17:24着

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雨が降り続いています。

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 こちらは、本州最西橋の梅ヶ峠駅。「うめがとう」と読みます。

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雨も上がり、夕日も少し見ることができました。

下関の手前の幡生駅山陰本線の終着のようです。列車は下関まで向かいます。

(JR鹿児島本線)下関→小倉

 下関から一気に小倉へ!と思っていたのですが、事故のため遅れが発生していました。

出雲以来の駅エスカレーターです。

下関で20分くらい待ってから、小倉行へ小倉へ。

Tanga Table

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 この日の宿は、小倉駅から歩いて10分のところにあるホステル。

地図の住所のところに行っても、入り口が見当たらないなあと思っていたら、ありました。4Fのようです。

ラウンジ
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チェックインを済ませ、部屋へ向かいます。

左はキッチン&ラウンジ。

廊下を歩くと、ホテルというよりクラブっぽい雰囲気。

指定された部屋へ。

部屋
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 ドミトリーもあったのですが、wベッドの個室にしました。

白統一のシンプルな部屋。アメニティーはありませんが、ハンガー、タオルがあります。

大きな鍵付きロッカーもあります。

この上に洗面具などを置けたので使いやすかったです。

土足なので、スリッパは持って行ったほうがよかったですね。

 

1Fはブックオフ・焼き鳥屋・ローソン、3Fにはクリニック、上層階には某宗教施設が入居する町中の雑居ホテルを利用したホステルでした。

 

資さん

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夕食処を探したところ、チェーンのうどん屋さんがあることが分かったため行ってみました。 

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おでんが1本100円だったのでオーダー。あとは、かしわうどん

かしわうどんをネットで調べると「北九州で定番の、甘辛い鶏肉をトッピングしたうどん」とあります。

はじめて食べましたが、微妙でした。

皆さん、ごぼ天をオーダーしていたので、そっちにすればよかったです。

24時間営業で、メニューが豊富。福岡のウェストみたいだと思いました。

小倉城

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 小倉城がライトアップされていたので、近くまで行ってみました。

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 小倉城の前には川が流れ、川辺にはおしゃれなレストランが立ち並んでいました。

こんな風景も福岡の天神に雰囲気が似ていると思いました。

温泉津温泉街・沖泊・やきものの里(2020年10月西日本縦断旅行6日目)

温泉津温泉では、ゆっくりしたかったので2泊することにしました。

温泉につかり、周辺をぶらぶら歩いた1日です。

 温泉津の朝

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朝6時にアラームが鳴っているのかと思ったら、おそらく地元の短波放送で流れるメロディーです。漁港は早起きですね。

しばし周辺を散策しました。

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温泉街から道を曲がって少し歩くと、すぐに山の中です。

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基本的には杉林と竹林ですが、南国風のでかい植物も。

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温泉街もそうですが、温泉津は山に挟まれた谷の部分に集落があるので、家のすぐ裏は崖です。

元湯

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ぶらっとしてから元湯へ。朝6時から空いています。7時前に到着。

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元湯の道路をはさんで反対側の駐車場には、飲泉設備がありました。

が、ボタンを押しても出てこない。

コロナの関係でお休みとのこと。

受付で450円支払い脱衣所へ。

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鍵付きのロッカーがり、衣服を入れるかごもあります。かごは床に置いておきます。

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左が熱い湯。右がぬるい湯。

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お湯はじゃぶじゃぶかけ流されているわけではありません。

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熱い湯は48度を指しています。ぬるい湯もたぶん43度くらいはあります。

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はじめての方はこちらからと書かれた浴槽もあるので、まずはこちらから。

40度未満のお湯です。

そのあとぬるい湯で体を温め、熱い湯へ。

本当に熱いです。

足の先と手の先がひりひりして、数秒で断念。熱湯コマーシャル状態。

 

地元のお姉さんたちが、椅子に座ってのんびりしているので、まねして椅子に座って落ち着くまで休憩。

 

再度チャレンジし、10秒ぐらい入れるようになりました。

しかし、足の先が熱く、命からがら湯から上がります。

 

そして、再度椅子に座って休憩。

 

毎日来ているという地元の方に、温かく見守られながら、3回目のチャレンジ。

 

1分くらいは入っていられました。

なんだか細胞から大きな振動が伝わってくるような感じです。

すごいです。こんな温泉初めてです。

 

体を動かすと熱いので、首までしっかりつかって、動かないでじっとしているのがコツですね。

 

この時一緒だった方は、ほぼ毎日元湯に来ているとのこと。とにかく気持ちがよいとおっしゃっていました。

 

このあと長屋に帰り、1時間ほどうたたねをしました。いやー、最高ですね。

龍御前神社

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御祭神は、大巳貴命・少彦名命豊玉姫命健磐龍命で、奈良天皇の天文元年に勧請されたとのこと。

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この神社も岩山を背に建っていますが、右奥から登り階段があったので行ってみました。

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階段を上り終わると坂道に。

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上がりきると、ものすごい光景が飛び込んできました。

神社の名前の由来はこれですね。まるで、龍が乗り出しているようです。

もともとは、こちらの磐窟が本殿ようです。

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屋根瓦もこんな感じ。龍?鬼?

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温泉街を見下ろせます。

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下に降りて、先ほどの龍の磐を見上げるとこんな感じ。下からは気づきませんでした。

沖泊

 続いて、世界遺産の沖泊という港を目指します。

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温泉津漁港の観光案内所ゆうゆう館を通りすぎていきます。

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浜観音。岩の洞窟にお地蔵さんが祀られています。

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漁港を歩き、途中から山のほうへ歩いていくと、トンネルが。ここをくぐります。

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トンネルを抜けると、沖泊港

右奥は櫛島という島です。櫛島城址もあります。また、こちら側(背中側)にも鶴の丸城址があります。もともとは、寇防塁の石見十八砦の一つで、そのあとは、山陰側の毛利水軍の拠点の一つだったそうです。

江戸時代には北前船の寄港地として栄えたところ。

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まずは、恵比寿神社へお参り。

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沖泊には特に何があるというわけではなく、駐車場があるだけ。

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静かな海があります。

なぜここが世界遺産かというと、銀山から国内外へと銀を出荷するための港として鞆ケ浦の次に用いられた港だったからです。

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よく見ていると動くものが。たぶんタコ。右は何でしょうか。

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船をつないだ「鼻ぐり岩(はなぐりいわ)」がたくさん残っているとの情報をあとから知りました。

はじめて行くところは、しっかり事前学習が必要ですね。

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港から集落のほうへ歩いてみましたが、すぐに行き止まりになりました。

やきものの里

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もと来た道を途中まで戻り、山のほうからやきものの里へ向かいます。

2車線道路でたまにトラックが通過しました。途中には、総合運動場や住宅街なんかもありました。

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しばらく歩くと、登り窯の屋根が見えてきます。

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登り窯を下から見るとこんな感じ。

江戸中期の開窯で、戦前はハンドと呼ばれる水瓶の生産で知られ、海外にも輸出されていたそうです。

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やきもの体験できるので、湯のみ茶碗を作りました。

手順やコツを教えてもらいながら、30分もしないで完成。

微妙な形ですが、完成後1か月程度で自宅へ送ってもらいます。

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登り窯を上までの持っていくと、窯元が数軒あります。

こちらは森山窯さん。器が天日干しされていました。美しいです。

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このあと、下り高を進み、温泉街へ戻ります。自然の傾斜に沿って集落や道があります。

温泉街へ向かっているつもりが、駅のほうに向かってしまいました。

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途中スーパーで大田産のノドグロを購入。夕食にします。

薬師湯

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長屋で一休みし、今度は薬師湯へ。

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入り口を入り、入浴料500円を支払います。

浴室は1Fで、2Fと屋上で休憩できるので、ゆっくりしてくださいとのこと。

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脱衣所も結構広いです。飲料水もありました。

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浴槽は1つのみ。元湯よりかけ流し量が多いです。

温度は42~3くらい。

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上がり湯として、新鮮で清潔な源泉をかけることを推奨していて、噴出口で温泉を体に当てないよう注意書きがありました。

が、私一人だったので、源泉すぐそばで新鮮なお湯をいただきました。

シャワーは4つありました。

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2Fの休憩コーナー。ハイカラです。

右の写真の奥は、貸切風呂があるようです。

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屋上です。左右の2か所があり、温泉街を見下ろせます。

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反対側。ブランコもありました。

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なんとコーヒーサービスもありました。

2日目夕食

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スーパーで購入したのどくろをいただきました。

たんぱくながら、ほんのり塩味がおいしかったです。

出雲大社~石見銀山~温泉津温泉(2020年10月西日本縦断旅行5日目)

せっかく島根に来たので出雲大社を参拝。なんと、朝6時から社務所も開いているとのことで、早朝にお参りし、そのあと、世界遺産石見銀山へ向かいました。

  

出雲大社参拝

 神門通り

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 神門通りを歩きます。宿が壱の鳥居の下にあるので、参道を歩く感じです。

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 大社線出雲大社駅前駅。JR出雲駅からだとバスのほうが断然早かったです。乗る機会がありませんでした。 

勢溜の大鳥居(弐の鳥居)

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本格的な境内の入り口の弐の鳥居です。

祓社

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最初に祓社へのお参りはマスト。

最近はSNSでも知られるようになり、ここに行列ができることもあるそうです。

6時にも参拝者はちらほらいて、皆さんこちらに立ち寄っていました。 

松の参道の鳥居(参の鳥居)

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松の参道が美しです。松を守るため、この鳥居から先はわきの道を通ることになります。 

銅の鳥居(四の鳥居)

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手水へ立ち寄り、いよいよ境内へ。

拝殿

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 まずは拝殿にてお参り。

本殿

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 裏へ回り、本殿にて参拝。

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 本殿左から、西を向いているという大国主様をお参り。

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本殿の後ろからは、ウサギが見守っています。

素鵞社

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 天照大神の弟、大国主の祖先もしくは御舅さんともされる素戔嗚尊を祀っています。

楽殿

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注連縄で有名な神楽殿

出雲大社では、御朱印が2つあって、本殿の御朱印は拝殿の裏でいただき、神楽殿御朱印はこちらでいただきます。

大穴持御子神社(三歳社)

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地図を見ていると、出雲大社境内の裏の山に、八雲の瀧との文字があったため行ってみようと思いました。

境内を西側に出て、山のほうへ上がっていきます。

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10分少々登っていくと、三歳社へ到着。地図上だと八雲の瀧はとっくに通り過ぎています。

こちらの神社にもお参りして、来た道をも取ります。

八雲の瀧
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 入り口はどこだろうと気を付けてみていると、駐車場の向こうに何かの入り口がありそうでした。

近づいてみると八雲の瀧の文字が。

2分ほど歩くと滝が見えてきました。 

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高いところから滝が何段にもなっています。

建物の脇から滝へ下りられるようだったので、行ってみました。

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 上から見下ろす滝。

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小雨が降っていたこともあり、空気全体がしっとりと清められていました。

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帰り道にふと横を見ると、もう少し手前にも入り口がありました。

完全に見落としてしまったようです。

真名井の清水

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出雲大社の境内を出て、来たに数分歩いたところにある湧き水です。一般の神社でいう新嘗祭に当たる、出雲大社の祭事「古伝新嘗祭」に使われるそうです。

以前、ツアーで出雲大社に来た時、添乗員の方がお勧めのパワースポットとおっしゃっていました。

その時は、手前の命主社をお参りしたところで、真名井の清水と勘違いしてしまし、真名井の清水にはたどり着けませんでしたので、今回はそのリベンジ。

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 島根名水100選にも選ばれていて、飲料水にもなるようですが、ひしゃくで組むスタイルだったので、衛生面が気になり、汲むのは見送りました。

出雲→石見銀山

一畑バス)正門前8:52発→出雲市駅9:26着【510円】

 出雲ワイナリー経由のバスのため、所要時間が10分ほど長くかかりました。

(JR)出雲市9:46発→大田市10:25着【590円】

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 出雲を出発し、石見銀山の最寄り駅である大田へ向かいます。

どうやら自動改札は米子から出雲市までの区間らしく、券売機で切符を購入しました。

この区間の駅名は小田・田儀・波根・久手と2文字の地名が続きます。

(バス)大田10:32発→大森11:00着

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大田駅は改札を出て、駅舎を出ると、すぐバス停がありました。

石見銀山

事前に石見銀山のホームページを見ていたのですが、いまひとつどんなところかわかりませんでした。

世界遺産センター・古い町並みなどがあることは分かったものの、やはり銀山を見たいので、どこに行けば銀山なのか?

銀山ゾーンのいうエリアに、龍源寺間歩という坑道があり、唯一公開されていたんので、まずはこちらを目指すことにしました。

銀山エリア散策

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 大森バス停で下車し、まずは観光案内所のロッカーに荷物を預けました。

遊歩道

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車も通れる道とは沢を挟んで反対側に遊歩道があったので、行きはこちらを歩くことに。

あたり一面緑で、いい感じで苔も生え、マイナスイオンたっぷりの遊歩道です。

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水も透き通ってきれいで、魚もよく見えました。

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沢沿いの道を進みます。

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途中で見かけたお団子やさんの看板。気になりましたが、帰りに前を通ると、お休みでした。

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沢の向こうに見える豊栄神社。

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途中いくつかお寺の後などがありました。

清水谷精練所跡

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清水谷精練所跡へ向かいます。

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いかにも、近代工業遺産という感じの遺構です。

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緑に覆われ、銀の精錬所をイメージできません。

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正面に回ると、建物っぽい雰囲気が出てきます。

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上まで登れたので行ってみました。こんな感じ。

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思った以上に、一段一段が高いです。

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さらに上へ上ると、階段が。どうやら、トロッコが通っていた道が見学道になっているようです。さらに、選鉱所まで行けるようなので、登っていきました。

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木の階段ですので、小雨でしめっているため、非常に滑りやすかったです。

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上から見るとこんな感じ。竹林のなかいい感じでした。

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ロッコ道跡の見学道も竹林です。

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5分ほど歩くと、トンネルの出口のような状態。

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選鉱所まで0.15㎞、つまり150mなので行ってみることに。

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どこが150mなんだ、という距離でしたが、選鉱所らしき遺構へ到着。本格的な登山道でした。

直線距離150mなのでしょうか。

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選鉱所跡です。思った以上に広いスペース。

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シュートは、飛行機の脱出装置をイメージすればいいと思うのですが、高いところから鉱石を落とした装置だとおもいます。行ってみました。

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ここがシュート跡。あとは頭の中でイメージしました。

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山を下り、精錬所跡地へ戻り、地図を確認。

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こちらは、選鉱場にあった案内。選鉱場とシュートのイメージがわいてきます。

この精錬所は、萩出身の藤田伝三郎が企業した大阪の藤田組(DOWAホールディングス)が、当時の20万円(現在の数十億円)を当時、明治28年4月から操業を開始したとのこと。しかし、鉱石の品質が悪く、精錬能力も不足していたため、明治29年10月には操業停止。

たった1年半しか稼働していなかったんですね。

それでも、遺構として世界遺産に登録されているんだから、すごいですね。

ちなみに、Googleマップ石見銀山を検索すると、この清水精錬所を指し示します。

 

石見銀山全体は、江戸時代の歴史を伝える場所が多いので、清水精錬所跡だけ明治でした。 

間歩

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遊歩道から一般道に入り、坂道を登っていきます。

竹林の中の古い建物がいい感じです。

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このあたりに来ると間歩(まぶ)という、坑道跡が多くみられます。

あちこちから銀を求めて穴を掘ったんですね。

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お庭の奥のほうにも間歩があります。

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 高橋家。代官所と鉱山経営者である銀山師たちとの取次ぎなどを勤める山組頭という役職を務めていた人のお屋敷。

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 間歩遺跡は現在も発掘調査中です。

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石見銀山は、自販機も江戸の街並みになじんでいます。

龍源寺間歩

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目的地の龍源寺間歩が見えてきました。

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「頭ぶつけないよう気を付けて」といわれましたが、確かに、ほとんどの大人は気を付けないとぶつける高さです。

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中に入るとひんやり。

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静かな坑道を進みます。

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ところどころ左右にひおい抗があります。銀を求めて相当穴を掘っています。

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こちらはたしか、竪坑という排水に関する設備。

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これもひおい坑。

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一番奥まで行くと、途中から近代的に整備された道に切り替わります。

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こちらが地図。

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出口手前では、当時の採掘の様子を描いた巻物の展示がありました。

竹製のポンプで水をくみ上げている図です。

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さらにシステマチックな排水の図。ポンプで奥に汲み上げ、さらに上の人がそれを上に汲み上げるという。相当な量の水がでていたんですね。

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送風機もあったようです。

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そして出口。まぶしいです。

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出口は入り口とは異なる場所です。

一般道散策
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 龍源寺間歩を出てからは、一般道をあるきました。

「河童に餌を与えるな?」と思い沢のほうを見ると、河童がいましt。f:id:cynchroniciteen:20201008200824j:plain

緑に覆われた佐毘売山神社。工事中とのことで、参拝せず、したかが拝ませていただきました。

武家・町屋ゾーン散策

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坂道を下っていくと、少し雰囲気が変わってきます。武家町屋ゾーンにはいります。

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一見普通の田舎。

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ところどころ、指定史跡があります。左は渡辺家。

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普通の民家もいい感じです。

いろいろ制約もあって大変そうではありますが。 

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通りの左右にあるのは、どぶでしょうか。懐かしいです。

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このあたりでは「詩と生活とデザイン展」があちこちで展示されていましたが、この町やは丸ごと展示会場になっていました。

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こちらの阿部家は、県指定史跡ですが、このあとご紹介する群言堂さんが、暮らす宿として宿泊も行っています。

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ここまでは武家町屋ゾーンですが、川島家は代官所に勤める役人さんでした。

群言堂

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事前にHPをみて気になっていた群言堂さんへ。ランチをいただきました。

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いい感じのお店です。中庭も素敵。

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こちらの一人掛け席へ当されました。

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小さな中庭があります。

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季節のカレーセットにしました。ちなみに、お茶はサービス。

黄色いお漬物が、パイナップルみたいだったので、なんの漬物かきいたところ

「いとうりのお漬物」

とのこと。

いとうり?なんだそれと思い検索すると「糸瓜」=へちまと読むんですね。

確かに、へちまっぽかったです。

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食後のコーヒーは、黒豆のコーヒー。

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群言堂さんは、雑貨や洋服の販売もしていて、通販や全国にもショップがあるようです。

いい感じの雑貨を取り扱っていました。今度通販も利用してみたいです。

 代官所ゾーン散策

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代官所跡。資料館になっています。

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銀行の出張所も街並みになじんでいます。

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代官所ゾーンといっても、特に雰囲気は変わりませんでした。

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観世音寺

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岩山の上のお寺が気になったので、登ってみました。

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街並みを見下ろせます。

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山間部の赤い屋根の集落なんですね。

石見銀山の散策の足

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私は時間的に余裕があったので歩きましたが、ほとんどの方はレンタサイクルを利用していました。電動が2時間700円なので、龍源寺間歩へ行くのにちょうどよさそうです。

また、電動カーが無料でテスト運行していました。

観光スポットをゆっくり回ってくれているので、年配の方にはよいでしょうね。

(バス)大森15:15発→石見銀山世界遺産センター15:20着【200円】
石見銀山世界遺産センター

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乗る予定のJRの時間まで多少余裕があったので、バスで世界遺産センターへ移動しました。

石見銀山で取り入れられた、灰吹法が紹介れていました。

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鉱石を砕いて、ふるいにかけます。

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銀に鉛を混ぜてドロドロに溶かす。

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鉛と銀の塊を灰の上で熱すと、灰は鉛に吸収され銀だけが残ります。

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灰吹銀。出土例はこの1点のみとのことで、高価な銀は厳重に管理されていたんでしょうね。

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清水谷精練所跡の模型もありました。 

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清水精錬所のイメージ映像も上映されていました。

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石見銀山の銀は、世界的にもHivamiとして知られていたそうです。 

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こちらは、坑道の立体模型。白いのが坑道。

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銀貨のレプリカもありました。

本物はないですね。

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このあと向かう温泉津温泉までの道のり。かつては、銀を港まで運び、海外に輸出していました。 

温泉津(ゆのつ)温泉

 この日の宿泊予定の温泉津温泉へ向かいます。

(バス)石見銀山世界遺産センター16:03発→仁万(にま)16:25着【590円】

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行は大田でしたが、帰りは仁万行に乗車。こちらのほうが距離が短いです。

 

(JR)仁万16:40発→温泉津温泉16:53着【310円】

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仁万駅の駅舎をホーム側から。

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駅前も何もありません。

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車窓からの風景。

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馬路駅

f:id:cynchroniciteen:20201008203533j:plain再び車窓からの風景。 

 輝雲荘

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駅までは、宿の方に迎えに来ていただきました。

宿泊するのは、輝雲荘さんの宝泉長屋です。

輝雲荘でチェックインをし、法泉長屋へ向かいます。歩いて2分とのこと。

 輝雲荘 古民家「法泉長屋」

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5本目の電柱を曲がると見えてきます。

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こちらが宿泊する長屋。一番手前の大黒をお借りしました。

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2階建てですが、1Fのみの利用。追加料金を支払うと2階も使えるようです。

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メインの居間。

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キッチン。

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炊飯器や食器、シンクの下には鍋やフライパンなど、生活に必要なものは何から何までそろっています。コンロはIHでグリル付き。

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電子レンジはオーブンレンジ。冷蔵庫も充実。

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温泉ではありませんが浴室があり、脱衣所には乾燥機付きの洗濯機。

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 いい感じのお風呂です。

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もちろん洗面所もあります。

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居間の障子を開けるとこんな風景。

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せっかくなので2Fに上がってみると、1Fの居間と同じレベルのお部屋が。トイレもついていました。

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天井もいい感じで吹き抜けていました。

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長屋の裏に回ると、岩山の断崖絶壁が。

地形に合わせてたっていました。

温泉津温泉

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暗くなる前に温泉街を散策。

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温泉津温泉には2つの源泉があり、こちらは薬師湯です。

輝雲荘の長屋に宿泊すると、輝雲荘の温泉に自由に入れるのですが、輝雲荘の温泉は薬師湯から引いています。

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前から見るとこんな感じ。

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薬師湯の隣には、震湯カフェがあります。こちらはこの日はお休み。

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薬師湯のすぐ斜め前にあるのが、2つ目の源泉元湯。

この日は元湯のほうに入りました。

温泉については、次の記事でまとめて書く予定です。

 

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帰りはもう暗くなっていました。薬師湯の建物の明かりがいい感じです。

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温泉街もほとんど人通りはありません。

輝雲荘大浴場


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23時まで入浴できるとのことで、歩いて輝雲荘までいってきました。23時で男女が入れ替わります。

1日目は森の湯。山の斜面から木々のざわめきと森野かおりが、、、とのことですが、真っ暗でみえませんでした。

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内湯が源泉かけ流しで、露天は温泉ではなくセラミック泉です。

内湯は40度くらいのちょうどよい温度。

薬師湯さんの源泉から引いているため、温度調節のために、加水・加温もしています。

翌日薬師湯に入りましたが、明らかに温泉の濃度がちがいました。

でも、のんびりくつろぐにはこちらのほうが良いかもしれません。

1日目夕食

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石見銀山の群言堂さんで玄米ご飯を購入しておきました。これは、島根のものというわけではないのですが、以前愛用していたことがあるので、GoToクーポンで3食分かいました。

あとは、世界遺産センターのお土産屋で購入したもろみです。

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こちらは石見銀山の名物げたのは。

小麦粉・卵・黒糖・砂糖から作られた麩菓子の固いバージョン。たたくと下駄の音がすることからなづけられています。

銀山の坑夫の人たちがげたのはを食べて糖分を補給し、作業をしていたといわれているそうです。

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納豆は、駅から宿までの途中、スーパーに立ち寄ってもらい購入しました。

シンプルですが、意外と満足しました。

足立美術館~日御碕(2020年10月西日本縦断旅行4日目)

米子を少々散策し、足立美術館へ立ち寄り、出雲へ。

出雲歴史博物館を見てから、日御碕神社へ向かいました。

 

 

米子

 朝、出発前にホテル周辺を少し散策しました。

米子城

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 ホテルから片道15分なので、早起きしていこうかと思っていましたが、鳥取砂丘の疲れが残っていたので断念。普段使わない筋肉を使ったためか、軽く筋肉痛になりました。

ホテルの窓からの米子城址です。上からは米子を一望できるそうです。

彫刻ロード

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ホテルから5分強歩くと、彫刻のあるプロムナードが整備されています。

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右の作品は「夢尻図(ゆめしりーず)」という名前でした。

朝食

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ホテルの朝食です。おいしくいただきました。

米子→足立美術館

 予定を組んでいるときに、足立美術館にも立ち寄れることに気づき、コースに組み入れました。東京からバスツアー(バス2泊)があるくらい人気があるので、以前から気になっていました。

美術館入館料2,300円には驚きましたが、コンビニで事前購入すると2,200円になるので、駅前のセブンイレブンで発券しました。

(JR山陰本線)8:30米子発→8:38安来着【200円】

 米子は自動改札。ICで改札したのですが、車内では「後ろのドアは開かないので前のドアから降車」とのアナウンス。安来でIC使えるか不安になり、運転手さんに確認したところ、簡易ICがあるとのこと。

新旧が入り混じっています。

足立美術館シャトルバス【無料】

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安来からは30分おきに無料のシャトルバスが出ています。

駅を出ると止まっていたので、すぐに乗り場もわかりました。

この日の1便目に乗車しましたが、10人以上乗っていました。

相当な人気スポットですね。

足立美術館

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こちらが足立美術館の本館。

漆芸

 入り口を入ってすぐ、漆芸作品の展示があり、さりげなく展示されているのですが、どれも美しく、ついつい見入ってしまいました。

苔庭

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まずは軽くジャブという感じです。

あまりにも完璧で、そつがない感じ。

枯山水庭園

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 雑誌やSNSなどでよく見る枯山水庭園。本物は想像以上に美しかった。

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 紅葉の時期が一番人気のようです。確かに写真を見ると、紅葉した庭園はカラフルで美しかったです。f:id:cynchroniciteen:20201007202435j:plain

 人が写っても、それはそれでいい感じになるほどの美しさ。

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亀鶴の滝。なんと、人口の滝です。

お庭の向こうには道路があって、その後ろの山に滝を作ってしまったとのこと。

池庭

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 枯山水とは反対側にも池庭がいて、鯉が泳いでいます。

池庭を見ると、枯山水の美しさがより実感できます。

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生の額絵

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 窓枠越しに池庭を見ると、生の額縁になります。

生の掛軸
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 日本家屋を外から見ると、奥の窓から見える白砂青松庭が掛軸のように見えます。

写りこんでしまう人も借景。

生の衝立
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 同じく、日本家屋を外から見ると、奥の窓から見える白砂青松庭が衝立のように見えます。

白砂青松庭

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横山大観の「白沙青松」をイメージしたお庭。

足立美術館の庭園はたった7人の庭師によって管理されているそうです。

茶室寿楽庵

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 足立美術館内には、枯山水を望む喫茶室翠、池庭を望む喫茶室大観があります。翠に入ろうかと思ったのですが、窓側席がいっぱいとのことで、メニューは少ないけど、茶室にしました。

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お抹茶と小豆のお菓子(品の良い羊羹)をいただきました。1,000円です。

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こちらでは、純金製の茶釜で沸かしたお湯で抹茶を点てているとのこと。縁起が良いそうです。

茶碗は島根の窯元のものを使用。私は、錦山焼というものでした。

茶室はとても狭く、10人も入れない広さ。

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椅子は丸椅子で、くつろぐような雰囲気ではありませんが、お茶とお庭で静かな時間を過ごせました。

日本画ベストアーティスト10

 竹内栖鳳(たけうちせいほう)、菱田春草(ひしだしゅんそう)、河合玉堂(かわいぎょくどう)、伊東深水(いとうしんすい)などの作品が展示されていました。

どの作品も素晴らしく、見ごたえのある絵ばかりでした。

魯山人

 今年の4月に開館したそうです。

壺や食器など、モノホンという感じの、渋めのものが展示されていました。

いいものに囲まれて暮らすって、それだけで生活が彩られて豊かになりそうだなあと実感しました。

女性誌の「ていねいな暮らし」的なものには抵抗を感じてしまいますが、自分なりにいいものを使っていきたいと思いました。

(新館)横山大観展

 足立美術館 開館50周年記念として、横山大観の作品が100点展示されていました。

これまでこれだけの数を一度に展示したのははじめてだそうです。

 

普段美術館で絵葉書を購入することはないのですが、なぜか足立美術館では6枚も購入してしまいました。

季節に応じて部屋に飾りたいです。

安来→出雲

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(JR山陰本線)安来12:05発→13:22出雲市着【990円】

 特急電車もありましたが、途中宍道湖を眺めながら鈍行でのんびり。

 

一畑バス出雲市駅13:30発→14:10正門前着【510円】

出雲駅で下車し、駅舎を出ると、すぐ前に出雲大社方面バス停があります。

 一畑バスは、バスカードが1,000円で1,100円分利用できるので、車内で購入しました。

平日午後ですが、観光客でほぼ満席になっていました。

出雲歴史博物館

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 普通であれば、出雲神社参拝なのでしょうが、昼過ぎに参拝することに抵抗があり、この日は出雲歴史博物館へ。バス停からは歩いて2分程度にあります。

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入ってすぐ展示されているのは、出雲大社境内から出土した本殿の柱。平成12年~13年に発掘したもの。

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原田遺跡の石器。2万5000年前の火山灰より下で発掘されたもの。島根でも最古の石器だそうです。

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土偶たち。

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弥生人の顔。縄文の土偶と異なり、面長で、頭頂部には鶏冠のような表現。

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卍文柄鏡。朝鮮半島製の小型手鏡です。

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出雲で流行った、四隅突出型墳丘墓の模型。

ほんとうに、四隅が突出しています。

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勾玉などの装飾品の充実しています。

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石見銀。レプリカです。

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古事記真福寺本です。原本は愛知の真福寺にある国宝で、こちらは影印本です。

影印本(えいいんぼん)とは、原本を写真撮影し、それを原版にして印刷した「複製本」のこと。

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こちらは日本書紀

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青木遺跡から出土した、古代の神像。全国的にも最古級とのこと。

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同じく、青木遺跡から出土した、古代の絵馬。

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巨大神殿の設計図。巨木3本を束ねて1柱とし、階段の長さ約109mとするものです。

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巨大柱とともに出土した、大型の釘、鎹、手斧などの鉄製品。複製品です。

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巨大本殿を描いた絵図の拡大版。

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様々な人が作った、巨大本殿のレプリカ。

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さらに大きなレプリカ。

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このサイズでもすごいです。

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ほんとすごい。

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出雲大社の信仰を広めた御師が人々に授けた、護符とお土産のマニュアル。

護符を収めた箱は御払箱と呼ばれ、毎年新しいものに改められた。お払い箱という言葉はここから生まれたらしい。

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お土産のマニュアルって、いったい何を書いているんだろう。

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713年の風土記の編纂命令が書かれた続日本紀

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726年に地名の表記を改めた訂正出雲風土記

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仮名交じり出雲国風土記

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青銅器を復元したもの。

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雲南市加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸。

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シカや四足獣などの模様が描かれている国宝です。

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荒神谷遺跡から出土した358本の銅剣が勢ぞろい。
下には出土した現物(国宝)が並び、上には2000年前に作られた当時の輝きを再現したもの。

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2000年前の銅剣。

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こちらは銅鐸。

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銅鐸もぜいたくに並びます。

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こちらの銅鐸には、ウミガメが描かれています。

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こちらの銅鐸はシカが描かれています。

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加茂岩倉銅鐸の、埋納時の様子を再現したもの。
すべての銅鐸は鰭を点て、横倒しの状態。大きな銅鐸に小さな銅鐸をはめ込んだ入れ子の状態でもあったそうです。

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思った以上に展示が充実していて、1時間では全く時間が足りませんでした。

特に、大量の銅剣、銅鐸は圧巻でした。

 

日御碕(ひのみさき)

夕日が有名な スポットです。日御碕神社にも行ってみたかったので、遅い時間ですが行くことにしました。

一畑バス出雲大社連絡所15:25発→日御碕15:45着【510円】

 バスは地元の方が何名か乗っていて、観光客は私一人でした。

稲佐の浜
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 出雲大社から3分程度で通過です。

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途中の海ではイルカらしきものが泳いでいるのが見えました。写真は撮れなかったのですが、行も帰りもみえました。

日御碕が近づくと、神社を眺望できるスポットとの看板が。慌ててカメラで撮影しました。

日御碕神社

 

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 日御碕バス停で下車して、すぐのところに鳥居があります。

 

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朱塗りの建物が美しい。

 

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日沉宮(ひしずみのみや)の拝殿です。天照大神が御祭神。 南向きです。 

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神の宮(かんのみや)です。御祭神は素戔嗚尊。拝殿は西向きです。日本の夜を守るとのこと。

 

「神代の昔、素盞嶋尊が柏の葉をとりて占い『吾が神魂はこの柏の葉の止まるところに住まん』と仰せになって投げられた柏葉が隠ヶ丘に止まった、とも伝えられ、日御碕神社の神紋の由来とされています。」

 

なんのこっちゃという感じですが。

 

毎年12月31日に行われる神劔奉天神事は、素戔嗚がやまたのおろちを退治して、天の叢雲劔を得たとき、天葺根命を使いとして、天照大神に奉じたとする故事に由来するものだそうです。天葺根命の子孫で、日御碕神社の宮司の小野家に伝わり、古代から続けられているとのこと。

古事記に由来する神事とは、すごい。憧れます。

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 日御碕神社では御砂守りがあり、御砂の由来などが書かれた碑です。 f:id:cynchroniciteen:20201007205447j:plain

 境内図には、神紋石舎とかかれていました。なんだか気になったので写真を撮りました。

神社の御由緒の中に、付近の古跡・名勝として、素戔嗚の御神陵地として尊崇される「隠ヶ丘」 について書かれていました。神域の付近から柏の葉を印した化石が出土し、これを「神紋石(ごもんせき)」と称するとのこと。

隠ヶ丘は、日御碕神社から日御碕灯台のほうへ行く途中の道を、海とは反対側に入ったところにあるようです。せっかく近くまで行ったのに、いけなかったのは無念です。

 

もともと素戔嗚尊は、隠ヶ丘に鎮座されていたものの、安寧天皇13年に今の場所へ。

普通に考えると、隠ヶ丘が素戔嗚の御陵ということになりますよね。

 稲荷神社

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 上の宮の裏には、朱塗りの鳥居があります。

稲荷神社があるようなので行ってみました。

 

かなりうっそうとしていて、おそらく楠の木々に囲まれていました。遅い時間には不向きかもしれません。

 

社殿の写真もあったのですが、最初にアップロードしたときにこの写真だけエラーになり、再度アップロードしたところ、そのあと頭痛に見舞われたため、稲荷神社の写真は掲載しないことにしました。

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右上のほうが稲荷神社です。

手前には、昭和天皇の御製があります。
「秋の果の碕の浜の みやしろに をろがみ祈る 世のたひらぎを」
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こちらが御砂守り。ネットでは、出ていないので、聞かないといけないとの情報がありましたが、普通にほかのお守りと並んでいました。厄除け効果が半端ないとのこと。期待したいです。

日御碕灯台

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 神社を出て、日御碕灯台方面へ向かうと、鳥居と社のある島が見えます。

経島(ふみじま)といい、形状節理の岩がお経のようなところから名づけられたそうです。

現在はウミネコの繁殖地として、天然記念物にも指定されています。

神代以来、日沈宮は、経島に鎮座されていましたが、村上天皇の天暦2年(1000年前)に、現在地にご遷座されたとのこと。

もともとは、素戔嗚の御子である天葺根命が清江の浜で、天照大神の御神託を受け、島上に祀ったとのこと。

 

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 8月7日の夕刻に、天葺根命が天照大神の御神託を受けたとする故事を縁起とする夕日祭りを行う場所です。

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 経島を拡大するとこんな感じ。

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 日御碕灯台へ到着。開館時間が終わっていたため、周辺を散策しました。

上の写真の先端にも歩いて行けます。

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 灯台は白くて美しかった。

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 西の空は雲で覆われ、夕日は微妙そうです。

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 ただただ日本海と西の空を眺めます。 

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いわばはこんな感じ。 

経島(ふみしま)

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 遊歩道を歩くと、ふたたび経島が見えてきます。 

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 いろんな角度から。 

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少し夕焼け空が見えました。

日没には少し早かったのですが、次のバスを逃すと、1時間30分後なので、明るいうちにバスで出雲へ戻りました。 

ファミリーロッジ旅籠屋 出雲大社

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 出雲周辺だとお高めの旅館かな、と思っていたのですが、比較的リーズナブルだったのでこちらへ。

チェーン店なので、今までも宿探しで検索するとよくヒットしていました。口コミがあまりよくないのでスルーしていました。

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なんだか、アメリカ映画に出てくるモーテルみたいですね。

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なんと、一の鳥居のすぐ下にあります。

神話の情緒はありませんが、広くて、快適でした。

部屋

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 おそらく全室同じつくりで、ツインです。入口で靴を脱いで上がるところがいいと思いました。

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お風呂とトイレが別なのがいいです。

 

 

木津温泉~鳥取砂丘~米子(2020年10月西日本縦断旅行3日目)

木津温泉を出発し、途中鳥取砂丘を観光し、米子まで向かいます。 

 

夕日ヶ浦木津温泉鳥取砂丘

木津温泉ゑびすやで8時から朝食をいただき、8時45分の列車で鳥取へ向けて出発です。

(丹後鉄道)8:45夕日ヶ浦木津温泉発→9:19豊岡着【500円】

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前日到着したときには気づかなかったのですが、駅のホームに足湯がありました。おそらく源泉かけ流しでしょう。

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この旅最後の丹後鉄道で終着駅の豊岡へ。

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久美浜湾の近く。

久美浜湾は小天橋という砂州を挟んで日本海と隔てられた潟湖です。天橋立に似ていることから、この名前。牡蠣が名物のようです。

豊岡散策

豊岡到着後、50分ほど乗り継ぎ時間があったので、豊岡を散策しました

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ゑびすやさんでもらったGoToクーポンが2,000円分あったので、鳥取に入る前に兵庫で使い切る必要があります。

地図で調べたのですが、この時間に使えるお店は限られ、結局ファミリーマートで折り畳み傘と昼食用のパンとお菓子を購入しました。

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商店街を散策。GoogleMAPで「飛び出し学生服青年」とあったので行ってみました。

飛び出し坊やの青年版なのでしょうか。全然飛び出していませんでした。

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地元の方々の朝市スペースのようです。

豊岡の商店街は、なかなか良い感じで、派手さはありませんが、しっかり地元に根付いている印象です。

(JR山陰本線)10:11豊岡発→11:18浜坂着【1,520円(豊岡→鳥取間】

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鳥取まで1本ではいけないので、途中の浜坂乗り換えです。

ほかにも、城崎温泉乗り換えの列車もあるようです。城崎温泉にもよろうかと思ったのですが、木津温泉で大満足だったのでスルーしました。

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山陰本線は、日本海沿いを走りますが、海岸沿いの山間部が多く、山間部→トンネル→漁港集落→山間部→トンネル、みたいな感じの景色です。たまに海が見えると、ついついカメラを手にしてしまいました。

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それぞれの集落に温泉があるようです。西日本の日本海側のことはほとんど知らなかったのですが、海がきれいで、漁村の街並みも美しかったです。

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こちらは餘部駅です。駅がホームに入るときに、ものすごい高いところにあるなあと思っていると、ホームまでガラス張りのエレベーターがありました。

ホームに到着すると「空の駅」と書かれていて、見物客も多数。有名なところなのですね。

この画像だと伝わらないと思いますが、40mのエレベーターでホームまで上るようです。そして、夜はライトアップも。

どうやら、餘部鉄橋が有名なところのようです。

乗っていると、ちょっと高いなあ、くらいの感覚しかありませんでしたが。。。

浜坂散策
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浜坂に到着すると、40分ほどの待ち時間があるため、駅アナウンスで「いったん改札を出て待合室でお待ちください」とあったので、改札を出て、駅前をふらつきました。

ここにも温泉があるようです。

 

浜坂温泉は、昭和53年に消雪装置の水源発掘中に偶然発掘された温泉だそうです。昭和57年には、全国で初めて町内の各戸へ温泉を配湯する「みんなげ湯の町」システムを導入し、800戸に給湯されているとのこと。

蛇口をひねると温泉が出てくる、うらやましい限りです。

 

一方、湯村温泉は、

嘉祥元年(848)と言われる、今からおよそ1150年前に慈覚大師によって発見されたと伝えられている古湯であり、元湯は「荒湯」と呼ばれ98度の高温泉が毎分470リットルも湧出しています。 「荒湯」で温泉たまごを茹でる観光客の姿は、湯村温泉独特の風景をつくり出しています。

とのこと。98度の源泉に興味があります。

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駅前には足湯もありました。

(JR山陰本線)12:01浜坂発→12:46鳥取着【1,520円(豊岡→鳥取間】

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だいぶ近代的な車両になってきましたが、まだディーゼルです。

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引き続き、たまに日本海を見ながら進み、途中、大量の高校生が乗車し、鳥取駅到着です。

エスカレーターがあるなど、ほぼ近代的な駅ですが、改札は自動ではありませんでした。

(バス)13:00鳥取駅発→12:22鳥取砂丘着【380円】

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駅舎を出ると、鳥取砂丘行バス乗り場の案内があるのですぐにわかりました。0番乗り場です。

乗客は10人くらい。全員が鳥取砂丘まで行きました。

鳥取砂丘

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砂丘美術館とかリフトなどもあったのですが、とりあえず砂丘を生で体験しに砂丘へ向かいます。この階段を上ると砂丘です。

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階段を上るとこんな風景が。奥に見える砂丘へ上り、戻ってくると30分程度。

私は、反時計回りにぐるっと回ることにしました。

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メインルートを離れると、人はほとんどいません。足跡を参考に歩きます。

鳥取砂丘は特に決まったコースがあるわけではないので、自由に歩いていいようです。

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奥に見える島はあもう島といいます。

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こちらは風紋。風が吹くとさらさらと風紋の砂も風に流されていきます。

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砂丘の向こうは海。青くてきれいです。

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ここは馬の背の上。海側の右側は風紋があり、陸側の左側はありません。

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遠くから見たときの砂丘の頂上である馬の背はこんな感じ。

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頂上では、皆さんくつろぎモード。気持ちわかります。

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もと来た方向見ると、こんな感じ。はるか遠くに感じます。

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そして、西方向へ進みます。

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気が付くと、あたり一面砂丘で、人っ子一人見えなくなりました。こうなると、完全に方向感覚を失います。本場の砂漠だったらと思うと。。。

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メインのコース以外は本当にほとんど人がいません。たまに立っている棒を目印に歩きます。

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ここにも棒があります。

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棒にはこんな風に位置が書かれています。

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風紋を背景に自撮り。

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たぶん、火山灰露出地です。

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植物も生えていて、ハマゴウとハマニガナと思われます。

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砂丘の陸側の終わり部分です。松林がありました。

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青空と砂丘

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真ん中の緑はオアシスです。

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オアシスはこんな感じ。この日は泥水状態でした。

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出発点に戻りつつあります。相変わらずメインルートは混雑しています。

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ひとつ前の写真の左端の2人はこんな感じで上っています。

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隣のビジターセンターでは、砂丘のでき方が解説されていました。

中国山地の土砂が千代川に流れ込み、日本海に流れて、海で洗われて砂になり、波の力で海岸に打ち寄せられ、北西の季節風砂丘がつくられたとのこと。

鳥取→米子

(JR快速とっとりライナー)16:00鳥取発→17:44米子着【1,690円】

普通電車と快速ライナーだと、約1時間も所要時間が違ってくるので、15時10分のバスで鳥取駅に戻り、16時発の快速ライナーで米子へ向かいました。

鳥取ですなばコーヒーにも行ってみたかったのですが、16時の次の快速は19時過ぎなので、鳥取砂丘のみで終了です。

車内は通学の高校生でいっぱいだったので写真は撮りませんでしたが、大山や西の空に沈む夕日がとてもきれいでした。

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米子駅は自動改札化されていました。

駅を出ると目の前に宿泊予定の米子タウンホテルが。米ッ子合掌像と一緒に撮影。

米子タウンホテル

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宿は駅前ターミナルにあるホテル。近くて安くて朝食付きだったのでここにしました。

建物自体は古いですが、必要なものはそろっていて満足しました。

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 GoToクーポン1000円もらったのですが、米子周辺の飲食店で使えるところがなく、駅前のコンビニで夕食を調達。

境港かにせんべい、辛口ソースのとん平焼き、柚子胡椒の豚もやし、CHOYAウメッシュのプレミアム。